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2009年7月7日火曜日

マクナマラ長官死去

アメリカの元国防長官 ロバート・マクナマラ氏が亡くなりました。93歳だったそうです。
彼の決定的な失政は、当時のケネディ大統領に対して、ヴェトナム戦争に米軍の本格的参入を進言した
事です。
 1960年 その時点での情勢分析では、南ヴェトナムがソ連の後押しするホーチ・ミン軍に占領されれば「ドミノ現象」で、近隣諸国がみんな共産主義国になってしまう! すると世界の勢力地図は大きくソ連の優位が顕著になり、アメリカを中心とする自由主義圏が脅かされると言う危機感から、アメリカの全力投球を世界的中で支持しました。特に 日本のマスコミ・政治家・評論家・実業家の皆さんはもう手放しで大絶賛で、会社の社員教育では「マクナマラ理論」の勉強会が強制的に行われ、もし 其の知識が無い人は、格別にレベルの低い人として扱われたものです。
 ところが ベトナム戦争がアメリカの思惑通りに行かず、ホーチミン軍のゲリラ作戦の泥沼に嵌り込
んで大苦戦に陥りまして、肝心のマクナマラ長官が、「あの時の判断は、間違いだった!!」と言いだ
す始末で、散々人の命や武器弾薬、を無駄に消耗して、韓国軍の残虐行為、枯葉剤の後遺症と言った悲
惨な傷跡を残してボロボロになったアメリカは敗北しましたから、「あれは間違いだった」では済まな
いでしょう。
 彼は寿命を終えてあの世に行ってしまいましたが、今尚 韓国軍の残虐行為の被害者や、枯葉剤に依
る病気、米軍犠牲者の遺族等々が営々として苦しみながら生き永らえて居る事実を置いて行ってしまい
ました。きっと今頃は地獄で散々苦しめられて居る事でしょう。
 でも あの時 彼の理論を大絶賛してまるで「神のお告げ」であるかの如く言って居た日本の「セン
セイ方達」はどうして居ますかねぇ~!

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