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2009年7月29日水曜日

女 恐ろしや~

今は昔・・・で始まる今昔物語 其処に「安珍と清姫」の凄まじいばかりの原話が有ります。
 「巻 第十四 紀伊の国の道成寺の僧、法花を写して蛇を救える語 第三」
 今は昔 熊野に参る二人の僧有りけり。一人は年老いたり。一人は年若くして形貞美麗なり。此の若い僧が「安珍」です。途中の村に来て日が暮れたので、人家に宿を借りたのであります。
 其の家の主が独り者の若い女「清姫」でした。(原作には、安珍の名前も清姫の名前も有りません。名前が出て来るのは近世の作になってからです。)此の家主の女 若き僧の美麗なるを見て深く愛欲の心を発してしまったのです。
 夜に入りて僧共既に寝ぬる時に、ひそかに此の若き僧の寝足る処に這い至り、衣を打ち覆いて並び寝て僧を驚かす。僧 驚き醒めて恐れ迷う。女の曰く「我が家には今迄人を泊めた事は無かった。然るに今宵あなたを泊めたのは、昼間貴方を見始めつる時より夫にせむと思う心深し。然れば 貴方を泊めて本意を遂げむ」と言って体をピタリと寄せて来ました。 イーヒッヒッヒとばかり私ならば大喜びですが。(コラ コラァ)
 安珍君、大馬鹿者です「愚僧は修行中の身です。どうかご勘弁を・・・」と言って赦しを乞いますが、女はシッカリ抱きついて離れません。仕方なく安珍は「此れから高野山に上り、御明(みあかし)御幣(みてぐら)を奉って帰りに寄ります。其の時 貴女の言う通りにしましよう」と言ってその場を逃れますが、それは飽く迄もその場凌ぎの言い逃れでした。
 清姫は安珍の言葉を信じて、安珍の帰りを待ちました。 が 待てど暮らせど安珍は来ません。堪らず清姫は熊野まで出かけて行き、安珍の消息を探します。 行きかう人を捕まえて聞きますとどうやら安珍は既に帰ったらしい・・・騙された!!と知った清姫は怒り狂って大蛇になり安珍を鐘の中で焼き殺す訳です。「おそろしやぁ~」

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