Google

2008年11月1日土曜日

北条政子

先日行われた静大の小和田哲男先生の講義が、余りにも面白かったので此処にアップします。

『北条政子と言えばご存じの源頼朝の妻です。そしてあまり良いイメージが伝えられていません。「日本史の悪女十人」なんて特集のリストに入れられています。 然し 本当の彼女は純粋の愛に生きた「女の中の女」ではないか?と思います。 流人として蛭が小島に居た頼朝との出会いが彼女の運命を変えました。

父親の北条時政がお役目で、京都勤務をしてる留守中に二人の仲は出来まして、京都から帰って来た北条時政はそれを知って激怒しました。それで時政は政子を無理やり他へ嫁にやる事にしたのですが、政子は夜陰に紛れて頼朝の隠れている熱海の伊豆山神社へと遁走した訳です。

北条館の有った韮山から熱海まで現在の道でも30kmはあるでしょう。ましてや「足弱の女性が」夜陰に紛れての逃走行は恐らく想像を絶する難行苦行だったでしょうが、「頼朝恋し」の一念からこけつまろびつ頼朝のもとに辿り着いたのでしょう。泣かせるじゃありませんか!!此の一事を以ってしても頼朝センセは政子さんに一生頭が上がらない訳です。でも 頼朝センセは 根が無類の女好きで男前、おまけに源氏の御曹司と来てますから「アッチでチョイ、コッチでチョイ」と摘まみ食いをします。その都度 政子さんは頼朝センセの尻拭いをさせられたのですから堪りません。そんな所から政子さんには「夫を尻に敷く女、とか 嫉妬深い女、」とか言われたのでしょうが本当のところは夫の助平癖に悩まされた可哀想な女だったのかもしれません。』

0 件のコメント: