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2010年8月11日水曜日

海外旅行



 アメリカ・ユタ州で観光バスが横転、日本人観光客が3人死亡した、と伝えられています。遠く離れた異国の地で不慮の事故に遭い、命を落とすなんてとても悲しい事です。本人はさぞや無念の事でしょうが、残された家族の心情は如何ばかりでしょう。
 一報を貰って、現地へと向かう飛行機の中、乗り継ぎで待たされている時間、心配、焦り、苛立ちなど、言葉に出来ない程の堪え難い苦渋を抱えての現地行きでしょう。
 思い出しますが、我が息子が、大学を卒業して、当時の学生の憬れのJ○○に入社して、添乗員になりました。何年か勤務した時、或る先輩が海外旅行の添乗員として行って、現地でお客様の数人が交通事故で怪我をしました。普通こういう場合は、現地の駐在員と連絡を取り、出来るだけの方法で、怪我をされたお客様に心細い思いをさせない事を優先にするのです。然し  此の時は、現地の駐在員が不在で連絡が取れません。困った先輩は仕方なく本社へ救援の要請をしました。自分一人では手が足りないと思われたからです。
 本社の応答はにべも無く、「経費を節約する為に応援は出さない。ガンバレ!」と言うものでした。「ガンバレ!」とは良く言うヨ!と腹が立ちましたが仕方が有りません。幸いお客様の怪我は自力で歩ける程でしたので、「会社の対応の不備」を平謝りで兎に角帰国をしました。
 問題はそこからです。怪我をされたお客様の怒りは治まりません。其の人達へのお詫びを「お前が添乗員として同行して居たので、お前が行って謝って来い!」と上司から命令されたのです。此れで先輩はキレまして退職したそうです。私の息子も此の時に退職を決意しました。今では外資系の会社に転職していますが、あの会社の事は言いたくない様です。今尚 あの会社は文系大学生の就職希望の第一位ですが、外から見るのと中から見るのは、こんなにも違うのですね。

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